hurukawa-takashi’s diary

独身アラサーサラリーマンの掃き溜め的なブログ

誰がためのフォロー

週明けの月曜、8月19日に連休が明けて職場復帰するかたちとなる。社畜の日々に戻るのでハァという感じなのだが、今一度、整理しておかなければいけない案件がある。

それは、営業(後輩)のメンタル休業に伴ってのフォローである。

7月の月初め、何の前触れもなく後輩ちゃんが早退してそのまま鬱病とのことで休んでいる。お盆明けに所長が後輩ちゃんに連絡して復帰目処を聞くとのことで、それ次第で自分の生活が変わってくる。とりあえず、医者から2ヶ月休めと言われたとのことなので、順当にいけば9月1日から復帰なのだが、大方の予想として延長して休むのではないかという感じだ。何故自分に関わるかというと、後輩ちゃんと係が同じだからだ。係長と自分と後輩ちゃんで一つの係で営業している。

係長も担当を持っているが、後輩ちゃんが休んでからは後輩ちゃんの担当も回っている。所長より休みが3ヶ月目に突入するようであれば、自分にもっと担当を持ってフォローしてほしいと言い渡されている。休み前に主要団体の1つを引き継いだが、復帰目処によって+αを求められるかたちだ。

ハッキリ言うとイヤである。理由は現状に余裕がないからだ。毎月残業を100時間はやっているのでこれ以上の負荷は御免被りたい。出世も金稼ぎもそこそこで良いと思っているので(そもそも残業代は出ないけど)、これ以上、自分の生活を犠牲にしたくない。泣きっ面に蜂とはこのことだ。加減を間違えて引き受けてしまうと倒れてしまう可能性もある。クソみたいな人生だけど、まだちゃんとした恋愛もしていないし、ワンピースでルフィが世界政府と闘うところを見たいし、後10年は生きたい。

しかし、産休や介護休業やメンタル休業者が生じた場合、残された職場の者たちがフォローしなくてはいけない。これに関しては、どんなに綺麗事を並べたとしても、しわ寄せを実際に受ける立場からしたら迷惑極まりないことだが、自分は困ったときはお互い様、フォローし合おうという精神を少しは持ち合わせている。未だに仮面ライダーとか戦隊モノが好きだし、そういうヒーロー的な思考は持っているのだ。

だがしかし、今回は違う。
自分が後輩ちゃんの担当を受け持つことは、会社のためという大枠の話は置いておいて、個人でいうと後輩ちゃんのためであり、また係長のためになるのだが、正直、この2人に対してフォローしよう、したいという気が全く起きないのだ。それは、2人とも弱者のフリをした卑怯者だからである。

理由として、まず、後輩ちゃんについて言うと、彼女は仕事をきちんとやっていなかったからだ。営業所内で一番ボリュームがないエリアを受け持っていながら、赴任してたった3ヶ月で、複数の担当者から散々クレームを受け、大切な顧客情報の管理を杜撰にして、お客さんに多大なる迷惑をかけた。また3年目にして商品知識を持ち合わせておらず、勉強もせず、また問い合わせを受けた際にも調べることもせず誰かに聞いてその場限りで済ませてしまう。その挙句、事務所ではトイレにこもったり、私用携帯をいじっていたり、集中力の欠如が随所で見られ、休み中に発覚したことだが、担当団体の事務員の方にウチの営業所の愚痴を話していたり、仕事の不満を話していたりしたらしい。ハッキリ言って屑である。前職場でも同じような仕事ぶりだったらしく、精神不調に関係なく入社してから一貫して不真面目な社員であったらしい。勤務怠慢から問題を噴出させて、自信を無くして精神不調になった場合は鬱病ではなく適応障害という病な気がするが、いづれにしても同情ができないのだ。

ウチはブラック企業なので、鬱病になってしまった同期はたくさんいるし、先輩でなってしまった人もいる。それもあり鬱病については少し調べて理解があるつもりだ。基本的に鬱病の当人を責める気は一切ない。その人たちはみな仕事に真面目で、異常な業務量がある中で何とか処理しようとコン詰めてしまい、いっぱいいっぱいになってしまったのである。本当に可哀想である。そういう人のフォローは、例え土日にサービス出勤をしてカバーする形になったとしても、復帰後にちゃんと引き継げるようにしっかりやってあげようと思う。しかし、仕事引いては社会を舐めている後輩のために、何故自分が身をすり減らさないといけないのかという疑問を抱いてしまい、ふざけるなという憤怒の気持ちが込み上げてくるのである。

次に係長であるが、理由は簡単で、係長は最も楽をしていて仕事に余裕があるからである。かつ係長なのだから部下のケアができなかった責任があるし、係長なのだから係の仕事を全般対応するのは当然である。そのために役職手当も出ている。余裕がないアピールをするのが薄ら寒い。従って、今のまま係長に後輩ちゃんの担当をフォローしてほしいのである。係長が自身の担当+後輩ちゃんの担当を持っての業務量より、自分の業務量の方が多い。理由は簡単で、係長は営業を仕掛けないで御用聞き訪問しかしていないからである。やる気がないのは構わないが、それで業務負荷が少ないのであれば、投げ出した部下のフォローをきちんとして、同じく部下で数字を稼いでいる自分の業務サイクルを狂わせないように係長の職務を全うしてほしい。

上記の後輩ちゃんの勤務事情、係長のそのような業務量は所長含め課長も嘱託職員も全員知っている事実なのだが、所長発信でこの事件に巻き込まれそうになっている。比較的に余裕がありそうに自分が思われるのは、誰よりも早く出勤して、時には始業の2時間前の7時から勤務して、提案書作って、見積書作って、集約対応して、事務処理して、組合活動やって…と仕事を片付けているからであり、お昼時間も極力カットして業務効率を図っているからなのだ。自分の陰ながらの努力を、最低限の仕事すらしない後輩と上司のために捧げなくない。

長くなってしまったが、連休に入る前に所長から指示されて係長が後輩ちゃん団体の担当割(どっちが係長でどっちが自分か)をメールで送ってきた。結果として、それは自分が7割、係長が3割くらいの負担となる馬鹿げた素案であった。係長ではない自分でさえ、後輩ちゃんの団体のボリューム大小は把握しているが、係長はどうやら係長なのに団体のボリュームを把握していないらしく、エリアで○○市は係長、△△市は自分というように割り振ったようだ。所長には、これは実務上無理であり、☆☆団体を強化したいから自分が多めになっているという理由ならともかく、単純にエリア割をして係長の負担軽減になるのはおかしいと問題提起をしたので、それが休み明け後にどうなっているのかは楽しみである。

自分は決して仕事ができるわけではなく、他の企業にいったら使いものにならない人材だと思っているが、仕事はちゃんとやる人にとめどなく来てしまう。入社3年目にして他部署の仕事もあれよあれよと舞い込んできて挫けそうになった時にそれを実感した。

自分の負担をより軽くしようと他人に仕事を擦りつける狡猾な輩や、すぐに白旗をあげて他人に任せて楽しようとする腐った輩がウチの会社や社会には蔓延している。自分の身を守るためにも、言うべきことは言って、やれないことはやれないと言う、そういう姿勢で働いていかないといけない。別に仕事を本気でやらなくていいから、最低限のことは仕事なんだからちゃんとやろうぜと常に思う。まともな人が、頑張ってる人が馬鹿を見る組織は間違っていると思うし、そういう組織はまともな人や、頑張ってる人を腐らしてしまう。仮に転職をしないとして、ずっとこの会社で働くのであれば、自分は今以上に努力することはしないで、あえて無能を演じるだろうと思う。それが長く働くコツである気がする。

昨日は金曜ロードショーで「千と千尋の神隠し」がやっていて久々に視聴した。ほんと良い映画。千尋は最初は甘ちゃんだったけれど、釜爺さんや凛ちゃんに礼儀や仕事を教えられて見違えてちゃんとした子になった。子供のうちにちゃんと教育しないと、大人になっても甘ちゃんのままで周囲に迷惑をかけ、また本人も苦労することになるから、子供の教育は大切であるなと感じたのであった。変な締め括りだが、とりあえずそんな感じで終了!仕事のことは後2日間、忘れるとする。
おっさんになったのか、千尋がガクブルしながら湯婆婆に「ここで働かせてください!」とか言ったり、怒られながらあくせくしているのを見て、かわいそうねと少し涙ぐんで親みたいな目線で見てしまっていた。あとハクはやっぱりかっこいい。あれは惚れちゃうイケメン。